サラバ! 西加奈子
この本はテレビでも紹介されることの多い、西さんの代表的な作品のひとつですね。
上下巻に分かれていまして、読み応えあります。
ただ、シリアスな場面にもコミカルな表現があったり、登場人物ごとに特徴がとてもあって愛着が持てて、「長いなあ」という感じを受けず、内容に引き込まれるところはさすがです。
この作品はある男性の半生を描いた物語なのですが、色々ありすぎてまとめるのは難しいし、なにより予備知識なしでとにかく読んでほしいので、あらすじは書きません。
ただ、読み終わった時に、充実感すら感じられるような作品だと思います!
感想を簡単に。
作品の終盤、メッセージ性が強くなるのですが、私には難しくて、一度読んだだけではなかなか正確に理解できていないと思います。とはいえ、最初から読み直すのに体力と覚悟がいるので、もう少し他の本を読んでから読みなおそうかなと思います。
最後の最後、読者に向けて主人公が衝撃的なことを言い出す場面がありまして、
「え~、小説の最後にこんなこと言っちゃう?」とびっくりしました。
読んでない方からすると何のことか意味不明でしょうが、、、こうびっくりするほど自分がこの作品に惹きこまれていたんだな、とその時思いました。
表現が難しいですが、”力を感じる小説”というのが自分のが感じた、この小説のイメージです。
今回は本当に自分の思ったことだけ書いて、読んで頂いた方には申し訳ないぐらいですが、とにかく読んで後悔しない作品だと思いますので、まだ読んでいない方は読んでみてください。