2017年上半期 オススメ本ランキングその3
さて、2017年上期オススメ本ランキングの第3弾です。
第1段:2017年上半期 オススメ本ランキング - Chakosuke’s 読書blog
第2段:2017年上半期 オススメ本ランキングその2 - Chakosuke’s 読書blog
1.窓の向こうのガーシュウィン 宮下奈都
2.ドミノ 恩田陸
3.サクラ咲く 辻村深月
4.図書室のキリギリス 竹内真
5.ビブリア古書堂の事件手帖 三上延
6.蜜蜂と遠雷 恩田陸
7.本日は大安なり 辻村深月
8.また、桜の国で 須賀しのぶ
9.私たちが星座を盗んだ理由 北山猛邦
10.星に願いを、そして手を。 青野悠
今回は7位の「本日は大安なり」からです。
この作品は結婚式場の一日を描いた作品です。
複数の挙式・披露宴の中で色々な問題が発生していきます。恩田陸さんのドミノもそうなんですが、この作品も限定した空間でいろんな登場人物によって、色々な事件がどんどん発生して、それらが絡んでいくという構成になっていて、自分はそういうドタバタな感じが好きです。
また、最後にはどの登場人物にとってもハッピーエンディングになっているところもいいですね。
8位の「また、桜の国で」は、須賀しのぶさんの作品。
第二次世界大戦時のポーランドを舞台に、日本の外交員がポーランドのために奮闘する姿が描かれています。
当時はドイツと同盟を組んでいることもあり、全面的にドイツのポーランド侵攻に対抗することはできないのですが、それでも外交官としてできる限りのことをする主人公。
この話自体はフィクションなのですが、大枠の歴史は史実に則っており、明るい話ではないです。
そのなかでも希望を見いだせるような素晴らしい作品だと思います。
9位は私たちが星座を盗んだ理由です。
北山猛邦さんの短編集ですが、そのなかでも「妖精の学校」という作品がお薦めです。
最後1文の意味が分かったときに、「あー、そういうことね!」と納得です。
最後に10位の星に願いを、そして手を。
この作品の作者青野悠さんは現役の高校生なんですね。作品自体も面白いですが、これからもっと素晴らしい作品を作ってほしい、ということで応援してます。
地元の小さな科学館を溜まり場にしていた幼馴染みたち。
彼らは館長とその奥さんに可愛がられ、科学館にあるプラネタリウムを楽しみながら成長していきます。
そんな彼らが大人になった頃、その科学館が廃館になることが決まります。廃館までに彼らがとる行動とは?
青春を感じられる作品ですが、高校生が書いたとは思えないぐらい、大人にとってもなぜか懐かしいような思いに駆られる作品です。
何だかんだ10作すべてを紹介するのに時間がかかってしまいましたが、順位をつけるのも惜しいぐらいすべて良い作品だと思いますので、読んでいないものがありましたら、是非読んでみてください。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。