風神雷神
すごい久しぶりのブログ更新になってしまいました。
数ヶ月ぶりの更新ですがこれまでも本はちょこちょこ読んでいまして、その中で特に良かったのが、柳広司さんの「風神雷神」です。
江戸時代の屏風職人で画家の俵屋宗達の生涯を描いた作品です。
分類としては歴史小説になると思いますが、要所要所で時代背景を作者が解説を入れてくれているのでとても読みやすいです。
俵屋宗達といえば風神雷神図屏風だと思いますしこの本のタイトルもそのままズバリなのですが、実は作中に風神雷神図屏風のことはほぼ出てきません。最後の最後に集大成として出て来る感じです。
将来を嘱望されるようなアーティストではなく、頼りない屏風屋の跡継ぎだった宗達が後世まで残る名作を作るまでのサクセスストーリーという感じです。
本の内容もいいですが、装丁が素晴らしいです!本屋でパッと見たときから内容はわからなくても読んでみたい、と思ってしまうような魅力があります。まだ見たことがない方はぜひ本屋で探してみてください。
ちなみにわかると思いますが、「風の章」が前編、「雷の章」が後編です。