猫丸先輩の推測・猫丸先輩の空論
久しぶりの読書感想です。
倉地淳さんの「猫丸先輩の推測」と「猫丸先輩の空論」です。
年齢不詳、定職につかず楽しいかどうかで行動を決める自由な変人。服はいつもブカブカの黒い服で名前の通り、どことなく猫を思わせる小柄な男性です。
後輩に対してはやたら口が悪かったり、他人のことでも好奇心剥き出しに独特の口調で割ってはいってきて、「何だこいつ?」と思われることもしばしば。
ただ、変人だからなのか、頭のつくりが常人とは異なり独特の発想ができます。その頭をつかって、 日常生活のなかの謎を解き明かしていきます。
2冊とも短編集になっていて、1日1作品ずつゆっくり読んでも楽しめる形になっています。
ミステリーではありますが、殺人や重大な犯罪はなくて、軽犯罪やイタズラ・偶発的なアクシデントといったちょっとした出来事を解き明かす感じで手軽に楽しめる感じがいいですね。
猫丸先輩の口調がまたいいですね、江戸っ子なんですかね?「てなもんだよ」みたいな言い回しで謎解き以外の部分も楽しめます。
あまりまとまった時間はとれないけど、隙間時間で本を読みたいとき等におすすめです。