〜アメリカ最後の実験〜 ダークなピアノの物語

今回ご紹介する作品は、宮内悠介さんの「アメリカ最後の実験」です。 タイトルから想像するのは難しいですが、アメリカにある音楽学校(大学)の入学試験を舞台としたダークなピアノの物語です。 なぜダークか、というとピアノの入学試験であるにも関わらず…

〜スマホアプリ紹介〜 読書メーター

読書の感想を書き込むサイトとして非常に有名な読書メーターですが、iPhoneやandoroidアプリにもなってるんですね。 私は以前ブログにも書いた通り、別のアプリを使って読書記録をつけているのですが、読書メーターは他の人が読んでいる本の情報を見る目的で…

ネットワークスペシャリスト 〜スパニングツリープロトコル〜

ネットワークスペシャリスト関連の記事2回目です。 まずは前回だしたクイズの解答から。 ①.ルータのQoSでIPv4ヘッダのTOSフィールドをDSフィールドとして再定義して通信の優先評価を行うのは何モデルと呼ばれるか? →解答:DiffServ(Differentiated Servic…

情報処理試験 ネットワークスペシャリスト

皆さん、情報処理試験というものがあることをご存知ですか? 情報処理推進機構(IPA)というところが主催しているIT系の資格試験です。 私はIT系の会社に勤めていることもあり、この試験をちょくちょく受けています。 次回は10月にあるのですが、そこで「ネ…

新選組颯爽録

今回ご紹介するのは、以前ご紹介した新選組の料理人に引き続き、門井慶喜さんが新選組をテーマに書いた「新選組颯爽録」です。 この作品には新選組のいろんな人を主人公にした短編7編が収められています。 主人公として選ばれたのは近藤勇や土方歳三、沖田総…

盤上の向日葵

ようやく読みました、盤上の向日葵。 この作品は本屋大賞にもノミネートされ、実際に本屋でもかなり大々的に売り出されていましたから、読んだ方も読もうと思っている方も多いのではないでしょうか。 将棋とミステリの融合ですが、時々将棋の割合が高くなっ…

未必のマクベス

今回ご紹介するのは早瀬耕さんの「未必のマクベス」です。 JプロトコルというIT企業に務める主人公がマカオで出会った女性から「あなたは王となって旅をする」という予言をされます。 はじめはその言葉を真に受けなかった主人公ですが、その後自分が所属する…

Chromebook(ASUS Chromebook Flip C101 PA)を買ってみました

読書とは関係ないですが、Chromebookを買ってみました。 Chromebookとは・・・ パソコンの一種です。パソコンと言うとOSはwindowsかMacが多いですが、GoogleがChrome OSというOSを出していまして、そのChrome OSを搭載しているパソコンがChromebookです。 Ch…

新選組の料理人

本日ご紹介するのは門井慶喜さんの「新選組の料理人」です。 著者の門井慶喜さんは「銀河鉄道の父」で直木賞を受賞され、今最も注目されている作家と言ってよいのではないでしょうか。 この作品は大火事で妻子と離れ離れになってしまった京都の下級武士が、…

風神雷神

すごい久しぶりのブログ更新になってしまいました。 数ヶ月ぶりの更新ですがこれまでも本はちょこちょこ読んでいまして、その中で特に良かったのが、柳広司さんの「風神雷神」です。 江戸時代の屏風職人で画家の俵屋宗達の生涯を描いた作品です。 分類として…

剣道がもっと好きになる! 武士道シックスティーン・セブンティーン・エイティーン

今日の読書感想は誉田哲也さんの武士道シックスティーン・武士道セブンティーン・武士道エイティーンの武士道シリーズです。 剣道好きな人には超メジャーな作品ですよね? この小説は青春を剣道に捧げた女子高生たちのお話です。 主人公は二人、中学時代に全…

猫柳十一弦の後悔、猫柳十一弦の失敗

今回の読書感想は猫柳十一弦の後悔、そして猫柳十一弦の失敗です。 この2作品は北山猛邦さんのキャラクターミステリーです。 主人公は探偵助手のための大学に通う大学生で通称クンクンです。その大学ではゼミにはいる必要があるのですが、クンクンと友人マ…

さなとりょう

だいぶ間が空いてしまいましたが今回の読書感想は、谷治宇さんの「さなとりょう」です。 この小説は坂本龍馬の奥さんであるりょうと、坂本龍馬が通っていた剣道場の娘で龍馬の婚約者を名乗っていたさなが二人で坂本龍馬暗殺の真相に迫る歴史小説です。 勝海…

猫丸先輩の推測・猫丸先輩の空論

久しぶりの読書感想です。 倉地淳さんの「猫丸先輩の推測」と「猫丸先輩の空論」です。 年齢不詳、定職につかず楽しいかどうかで行動を決める自由な変人。服はいつもブカブカの黒い服で名前の通り、どことなく猫を思わせる小柄な男性です。 後輩に対してはや…

本でしか見かけない言葉

普段生活してる時には言わないし聞かない、新聞やWebで目にすることもほぼないけど、本だと結構な頻度で見かける言葉ってありますよね? 自分の中で圧倒的に第1位は“たゆたう”です。 意味は 物がゆらゆら動いて定まらない 心が動揺する。ためらう らしいです…

Google検索でトップに出てくるようになりました!

このブログを始めて2ヶ月?ぐらい経ちましたが、嬉しいことがあったので報告です。 先日書いた以下がGoogleで「kindle fire hd 10 読書」で検索したときにトップに出てくるようになっていました! まあkindle fire hd 10自体最近発売されたもので、それに関…

トヨトミの野望

今日の読書感想は梶山三郎さんの「トヨトミの野望」です。 私は日本史が好きで、正直この作品、ずっと豊臣秀吉の「トヨトミ」だろうな、と思って「いつか読もう」と決めていました。 違うんですね。。。 トヨトミという日本最大の自動車会社のお話です。 20…

選挙といえば

10/22(日)は衆議院議員総選挙ですね。 皆さんは選挙や政治といった時に思い出す本はありますか? 私は伊坂幸太郎さんの“魔王”です。 自分が思ったことを相手に喋らせることが出来る能力をもった男性のお話です。 全国的に雨ですが、みなさん投票に行きまし…

2017年上半期 オススメ本ランキングその3

さて、2017年上期オススメ本ランキングの第3弾です。 第1段:2017年上半期 オススメ本ランキング - Chakosuke’s 読書blog 第2段:2017年上半期 オススメ本ランキングその2 - Chakosuke’s 読書blog 1.窓の向こうのガーシュウィン 宮下奈都2.ドミノ 恩田陸3.サ…

Kindle Fire HD 10での読書感想

買ってしまいました、Kindle Fire HD 10。 もともと読書をするためにKindleは持っていたのですが、電子書籍で雑誌を読むときにはさすがにKindleでは小さくて難しかったです。 そこで10インチのKindle Fireを買ったのですが、なかなかいいです! 今のところ読…

図書館での文庫本貸出は禁止?

朝日新聞の記事でこんなものがありました。 文庫本「図書館貸し出し中止を」 文芸春秋社長が要請へ (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース まとめると以下のようです。 文藝春秋の社長の意見 図書館での貸出のうち、1/4を文庫本が占める地域もある 図書館で…

2017年上半期 オススメ本ランキングその2

前回(2017年上半期 オススメ本ランキング - Chakosuke’s 読書blog)に続き、2017年上期に読んだ内、オススメの本を紹介していきます。 1.窓の向こうのガーシュウィン 宮下奈都2.ドミノ 恩田陸3.サクラ咲く 辻村深月4.図書室のキリギリス 竹内真5.ビブリア古…

2017年上半期 オススメ本ランキング

さて、これまでいくつか読書感想を書いてきましたが、今回は少し趣向を変えて、2017年上半期に私が読んだ本の中でオススメの本を紹介したいと思います。 まず最初に、、、私はあんまりマニアックな本とか読んでなくて(そういう本の探し方がそもそも分からな…

読書感想 第二次世界大戦関連の2冊

本日の読書感想は、第二次世界大戦絡みで2冊。 松岡圭祐さんの「八月十五日に吹く風」と、ピータートライアスさんの「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン」です。 まず八月十五日に吹く風ですが、こちらは第二次世界大戦末期、日本がアメリカから占拠し…

小暮写眞館 宮部みゆき

本日の読書感想は宮部みゆきさんの「小暮写眞館」です。 私が読んだのは新潮文庫nex版なのですが、それでは全4冊に分かれていて、内容としては1冊ごとに完結していきます。 さびれた商店街に「小暮写眞館」という写真屋さんがあり、店主が亡くなったことから…

サラバ! 西加奈子

本日の読書感想は西加奈子さんの「サラバ!」です。 この本はテレビでも紹介されることの多い、西さんの代表的な作品のひとつですね。 上下巻に分かれていまして、読み応えあります。 ただ、シリアスな場面にもコミカルな表現があったり、登場人物ごとに特徴…

図書室のピーナッツ 竹内真

今日の読書感想は竹内真さんの「図書室のピーナッツ」です。 以前ご紹介した「図書室のキリギリス 竹内真 - Chakosuke’s 読書blog」の続編です。 実際は図書室のピーナッツを読んだ2、3日後には読んでいたのですが、色々あって感想を書くのが遅くなりました…

読書記録の付け方

突然ですが、皆さんは自分が読んだ本のことをどこかに記録つけていますか? ブログやホームページで書評を残している人や、Amazonなどでレビューすることで記録にしている人もいるかもしれません。 私はiPhoneアプリの「読書管理ビブリア」というものを使っ…

サーカスの夜に 小川糸

今回の読書感想は、小川糸さんの「サーカスの夜に」です。 小川糸さんと言えば、2017年の本屋大賞にノミネートされた「ツバキ文具店」が有名ですよね。 私はツバキ文具店を読んで、「小川糸さんって面白い文章書くなあ」と思って他の作品を読むようになりま…

長い長い殺人 宮部みゆき

今日の読書感想は宮部みゆきさんの「長い長い殺人」です。 この作品は殺人事件に直接・間接的に関わった人たちに各章で焦点を当てて物語が進んでいきます。そこに関してはよくあるミステリー小説なんですが、、、なんと物語の語り手はその人びとではなくて、…