小説(日本)

新選組颯爽録

今回ご紹介するのは、以前ご紹介した新選組の料理人に引き続き、門井慶喜さんが新選組をテーマに書いた「新選組颯爽録」です。 この作品には新選組のいろんな人を主人公にした短編7編が収められています。 主人公として選ばれたのは近藤勇や土方歳三、沖田総…

未必のマクベス

今回ご紹介するのは早瀬耕さんの「未必のマクベス」です。 JプロトコルというIT企業に務める主人公がマカオで出会った女性から「あなたは王となって旅をする」という予言をされます。 はじめはその言葉を真に受けなかった主人公ですが、その後自分が所属する…

剣道がもっと好きになる! 武士道シックスティーン・セブンティーン・エイティーン

今日の読書感想は誉田哲也さんの武士道シックスティーン・武士道セブンティーン・武士道エイティーンの武士道シリーズです。 剣道好きな人には超メジャーな作品ですよね? この小説は青春を剣道に捧げた女子高生たちのお話です。 主人公は二人、中学時代に全…

猫柳十一弦の後悔、猫柳十一弦の失敗

今回の読書感想は猫柳十一弦の後悔、そして猫柳十一弦の失敗です。 この2作品は北山猛邦さんのキャラクターミステリーです。 主人公は探偵助手のための大学に通う大学生で通称クンクンです。その大学ではゼミにはいる必要があるのですが、クンクンと友人マ…

さなとりょう

だいぶ間が空いてしまいましたが今回の読書感想は、谷治宇さんの「さなとりょう」です。 この小説は坂本龍馬の奥さんであるりょうと、坂本龍馬が通っていた剣道場の娘で龍馬の婚約者を名乗っていたさなが二人で坂本龍馬暗殺の真相に迫る歴史小説です。 勝海…

トヨトミの野望

今日の読書感想は梶山三郎さんの「トヨトミの野望」です。 私は日本史が好きで、正直この作品、ずっと豊臣秀吉の「トヨトミ」だろうな、と思って「いつか読もう」と決めていました。 違うんですね。。。 トヨトミという日本最大の自動車会社のお話です。 20…

選挙といえば

10/22(日)は衆議院議員総選挙ですね。 皆さんは選挙や政治といった時に思い出す本はありますか? 私は伊坂幸太郎さんの“魔王”です。 自分が思ったことを相手に喋らせることが出来る能力をもった男性のお話です。 全国的に雨ですが、みなさん投票に行きまし…

2017年上半期 オススメ本ランキング

さて、これまでいくつか読書感想を書いてきましたが、今回は少し趣向を変えて、2017年上半期に私が読んだ本の中でオススメの本を紹介したいと思います。 まず最初に、、、私はあんまりマニアックな本とか読んでなくて(そういう本の探し方がそもそも分からな…

読書感想 第二次世界大戦関連の2冊

本日の読書感想は、第二次世界大戦絡みで2冊。 松岡圭祐さんの「八月十五日に吹く風」と、ピータートライアスさんの「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン」です。 まず八月十五日に吹く風ですが、こちらは第二次世界大戦末期、日本がアメリカから占拠し…

図書室のピーナッツ 竹内真

今日の読書感想は竹内真さんの「図書室のピーナッツ」です。 以前ご紹介した「図書室のキリギリス 竹内真 - Chakosuke’s 読書blog」の続編です。 実際は図書室のピーナッツを読んだ2、3日後には読んでいたのですが、色々あって感想を書くのが遅くなりました…

サーカスの夜に 小川糸

今回の読書感想は、小川糸さんの「サーカスの夜に」です。 小川糸さんと言えば、2017年の本屋大賞にノミネートされた「ツバキ文具店」が有名ですよね。 私はツバキ文具店を読んで、「小川糸さんって面白い文章書くなあ」と思って他の作品を読むようになりま…

長い長い殺人 宮部みゆき

今日の読書感想は宮部みゆきさんの「長い長い殺人」です。 この作品は殺人事件に直接・間接的に関わった人たちに各章で焦点を当てて物語が進んでいきます。そこに関してはよくあるミステリー小説なんですが、、、なんと物語の語り手はその人びとではなくて、…

先生、大事なものが盗まれました 北山猛邦

今日の読書感想は北山猛邦さんの「先生、大事なものが盗まれました」です。 この作品は分類としてはミステリーになるのですが、「誰が犯人か」「どうやって犯行を行ったのか」ではなくて、「何が盗まれたのか」という謎を解いていく、新感覚のミステリー小説…

窓の向こうのガーシュウィン 宮下奈都

今日の読書感想は、宮下奈都さんの「窓の向こうのガーシュウィン」です。 宮下奈都さんの作品は2016年に本屋大賞を受賞した「羊と鋼の森」を読んでから、「誰かが足りない」「たった、それだけ」「よろこびの歌」等を読みましたが、一番好きになったのが「窓…

図書室のキリギリス 竹内真

竹内真さんの本は初めて読みました。 図書室のキリギリス (双葉文庫) 作者: 竹内真 出版社/メーカー: 双葉社 発売日: 2015/09/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る タイトルは「図書館のキリギリス」。 夫と離婚した女性 高良詩織が知り合…