図書室のピーナッツ 竹内真
今日の読書感想は竹内真さんの「図書室のピーナッツ」です。
以前ご紹介した「図書室のキリギリス 竹内真 - Chakosuke’s 読書blog」の続編です。
実際は図書室のピーナッツを読んだ2、3日後には読んでいたのですが、色々あって感想を書くのが遅くなりました。
さて、この作品は高校の学校司書をやっている女性がだんだん司書として1人前になっていき、その過程で生とや他の先生たちと交流を深めていく、というストーリです。
前作まで出ていた生徒たちも当然今作でも活躍してくれます。
元々高校2年生だった生徒たちが3年生になり卒業し、1年生だった子は先輩になり、新入生も図書室にやってきます。
相変わらずみんないい子で、現実感があるわけではないですが読んでいて心なごんで、「読んでよかった」としみじみ思います。
また、主人公の女性は離婚歴がある(というか離婚したところから物語が始まる)のですが、今作では恋愛要素も入っています。
前作では元夫とのお話が少しあるぐらいで、恋愛要素はほぼ0でしたので、そこは前作との大きな違いだと思います。
更に、司書としての資格を持っていないことから「なんちゃって司書」と呼ばれる主人公ですが、ついに資格を取るべく通信制の大学で勉強を始めます。
私も社会人なのですが、社会人になってから、それまで知らなかったことを一から勉強するというのはすごく覚悟がいること(特に大学に入学するとなると金額的にも大きいですし)なので、それを実践していく姿は、読んでいて「自分も頑張ろう」と素直に思えます。
前作でも今作でもそうですが、嫌味なくさわやかな読後感があるので、普段あまり本を読まない人にもお勧めできる本です。
まだまだこれからも続編が出そうな感じなので、今後も楽しみにしたいと思います。
※ひとつだけ、この本読んでいて謎なのは超能力です。主人公の女性は物に触ると、そのものを持っていた人の気持ちがなんとなくわかる、という能力を持っています。
今作では更に別の超能力を持った人も出てくるのですが、これ、超能力ないとだめなんですかね?確かに物語の進行の中で超能力を使っている場面もあるのですが、まあそれも無ければ無いで他の方法で進行できそうなんですよね。
そこも今後続編で、「あ~だからこの能力あったんだね」みたいな納得できるお話が出てくると面白いな、と思います。
ということで今回は「図書室のピーナッツ」の感想でした、最後まで読んで頂いてありがとうございました。