図書館での文庫本貸出は禁止?
朝日新聞の記事でこんなものがありました。
文庫本「図書館貸し出し中止を」 文芸春秋社長が要請へ (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
まとめると以下のようです。
- 文藝春秋の社長の意見
- 図書館での貸出のうち、1/4を文庫本が占める地域もある
- 図書館での文庫本貸出が出版市場縮小の要因になっている
- 文庫本は貸出禁止にすべきでは
- 文庫本は自分で買う空気の醸成を
私はよく区立の図書館を利用していて、文庫本も借りることがありますが、正直この社長の意見には全く賛成できません。
私自身としてはむしろ図書館で文庫本含め色々な本を借りて読むようになってから、それまでよりも本にかけるお金は増えたと思います。
理由は、これまで「ちょっと気になってたけどお金出してつまらなかったらイヤだなあ」、と思っていた作家さんの作品を図書館で借りて、面白かったらその作家さんの新刊は買うようになったからです。
新刊も結構図書館に出てたりしますが、予約数が凄まじくて、こんなに待つなら買おう、と思うんですよね。たしか今年の初めぐらいかな?蜜蜂と遠雷を借りようとしたら500人待ちとかになっていて素直に買いました。
もしいろんな作家さんの作品を手軽に読む機会が減ってしまうと、私はいま好きな作家さんの本しか読まないんじゃないかな、と思います。
業界が苦しいとか理由はあると思うんですが、本を日常的に読む人の数を増やさない限り縮小していくことは避けられないと思うので、出版社も本屋も図書館も協力して何か本好きを増やすような取り組みを考えた方が良いのではと思います。
言うのは簡単で実際そういうことをやるのは大変なんでしょうけどね。