Chromebook(ASUS Chromebook Flip C101 PA)を買ってみました
読書とは関係ないですが、Chromebookを買ってみました。
Chromebookとは・・・
パソコンの一種です。パソコンと言うとOSはwindowsかMacが多いですが、GoogleがChrome OSというOSを出していまして、そのChrome OSを搭載しているパソコンがChromebookです。
Chromebookの長所はとにかく安いことです。私が購入したASUSのflip c101paは10.1インチで約900グラムと持ち運びに便利なタイプで、約38,000円でした。
その安さからアメリカでは教育現場で使うパソコンにChromebookを採用することも多いらしいです。
windowsやMacだとパソコンの中に大量のデータを入れておくことができるのですが、Chromebookの場合、パソコンの中に入れられるデータ量はごく少なくて、基本的にはインターネット上に保存します。
そうやって端末の中でやることを減らしてパソコンのスペックを落とすことで価格を抑えているんですね。
私はこれまでwindowsしか使ったことがなかったのですが、スマホもタブレットも持っていて、もうこれ以上高機能で高いパソコンはいらない、でも銀行の手続きとかなんとか、、、色々ガッツリ入力する時にはやっぱりパソコンがいいな、ということでChromebookにチャレンジしてみました。
基本的な操作感はあまりwindowsと変わらないです。
パソコンを立ち上げたりシャットダウンするのはとても速いですが、それ以外「windowsでは無理でChromebookだったらできる」みたいな機能はあまりないです。自分が見つけられてないだけかも。
やっぱり、「この値段でなんの不満もなく使える」という点がChromebookの一番いいところですね。
多分動画編集とか専門的なソフトウェアが必要になる作業をする場合は厳しいと思いますが、Web見る・メモ取る・メールする、ぐらいならChromebookで充分です。
ただ、インターネットに繋げて使うことが前提になっているChromebookなので、LTE対応にしてくれたらもっと良いのになあ、と思いました。今のところ外で使うときはスマホでテザリングして繋いでいますが、その一手間がちょっと面倒だと思ってしまいます。今もLTE対応モデルがないわけではないですが、なんとなく見た目とかが気に入らず。。。
安さのおかげで2、3年で買い替えても後悔しないので、今後LTE対応のモデルが色々出てきたら買い替え考えてみようかなと思います。
買い換えるときにはもう少しだけサイズの大きいものにしても良いかも、とも思ってます。
ということで100%満足ではないですが、Chromebookにチャレンジしてみてよかったと思いました。
ASUS Chromebook Flip C101PA シルバー 10.1型ノートPC OP1 Hexa-core/4GB/eMMC16GB/C101PA-OP1
- 出版社/メーカー: ASUSTOR
- 発売日: 2017/12/12
- メディア: Personal Computers
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新選組の料理人
著者の門井慶喜さんは「銀河鉄道の父」で直木賞を受賞され、今最も注目されている作家と言ってよいのではないでしょうか。
この作品は大火事で妻子と離れ離れになってしまった京都の下級武士が、生きていくために新選組の料理担当として雇われるというお話です。
主人公は自分の子どもを育てた経験から、当時の男性としては珍しく料理が得意でした。
その特技を活かして、新選組という戦う集団の中で剣を使うことなく隊士たちのために料理をして貢献します。
この作品では、ところどころに実際にあった歴史上の大事件を散りばめつつ、物語の本編はあくまで主人公が巻き込まれる小さな(当事者である主人公にとっては大きな)事件です。
心優しい料理人が新選組の猛者たちに振り回されながら懸命に生きている姿がなんとも応援したくなります。
江戸幕府の終焉・新選組という組織の変貌から、物語の終盤はどこか暗い部分をはらんでいますが、それが幕末当時の京都の雰囲気を出しているようにも感じられて良かったです。
実在した幕末の有名人も登場しますので、新選組好きの方や幕末好きの方におすすめの一冊です。
風神雷神
すごい久しぶりのブログ更新になってしまいました。
数ヶ月ぶりの更新ですがこれまでも本はちょこちょこ読んでいまして、その中で特に良かったのが、柳広司さんの「風神雷神」です。
江戸時代の屏風職人で画家の俵屋宗達の生涯を描いた作品です。
分類としては歴史小説になると思いますが、要所要所で時代背景を作者が解説を入れてくれているのでとても読みやすいです。
俵屋宗達といえば風神雷神図屏風だと思いますしこの本のタイトルもそのままズバリなのですが、実は作中に風神雷神図屏風のことはほぼ出てきません。最後の最後に集大成として出て来る感じです。
将来を嘱望されるようなアーティストではなく、頼りない屏風屋の跡継ぎだった宗達が後世まで残る名作を作るまでのサクセスストーリーという感じです。
本の内容もいいですが、装丁が素晴らしいです!本屋でパッと見たときから内容はわからなくても読んでみたい、と思ってしまうような魅力があります。まだ見たことがない方はぜひ本屋で探してみてください。
ちなみにわかると思いますが、「風の章」が前編、「雷の章」が後編です。
剣道がもっと好きになる! 武士道シックスティーン・セブンティーン・エイティーン
今日の読書感想は誉田哲也さんの武士道シックスティーン・武士道セブンティーン・武士道エイティーンの武士道シリーズです。
剣道好きな人には超メジャーな作品ですよね?
この小説は青春を剣道に捧げた女子高生たちのお話です。
主人公は二人、中学時代に全国大会で2位の実績を持つ剣道エリートの磯山香織と、中学校から剣道を始めて全く実績のない甲本早苗。
二人は中学校卒業間際の小さな大会で対戦したことをきっかけに同じ高校へ進学することになります。
全くタイプの異なる二人ですが剣道にかける熱い気持ちは共通しており、徐々にかけがえのない存在になっていきます。
3作品を通して高校1年から3年の卒業+その後が少しだけ描かれており、高校生活を満喫したような気持ちで読了しました。
中学校から剣道を始めた(しかもその中学校は別に剣道強くない)早苗がどんどん強くなって全国クラスの実力になる等、ちょっと現実的じゃないな、と思うところも少なくないのですが、 それも些細なことと思えるほど剣道の魅力をあますことなく伝えてくれている小説だと思います。
剣道をやっている人、やっていた人には是非読んでほしいです。
ちなみに私も昔10年弱剣道をやっていましたが、剣道やっているうちにこの本を読んでいたらもっと一生懸命稽古しただろうな、と少し後悔です。
ちなみに、、、続編で武士道ジェネレーションが出ていたんですね!知らなかったです。読んでみます!
猫柳十一弦の後悔、猫柳十一弦の失敗
今回の読書感想は猫柳十一弦の後悔、そして猫柳十一弦の失敗です。
この2作品は北山猛邦さんのキャラクターミステリーです。
主人公は探偵助手のための大学に通う大学生で通称クンクンです。その大学ではゼミにはいる必要があるのですが、クンクンと友人マモルはちょっとしたノリで全く無名な猫柳ゼミに入ってしまいます。
そもそも教授の猫柳十一弦は誰?と思っていると、長い髪で顔を隠した幽霊のような若い女性がその人で、クンクンとマモルが住んでいる大学近くのボロアパートの2階に住んでいたのです。
猫柳ゼミはクンクンとマモルしかいないのですが、3人でほんわかと楽しく過ごしています。
第1作目の「猫柳十一弦の後悔」では、猫柳ゼミの3人が超人気ゼミと一緒に孤島で合宿をすることになるのですが、そこで殺人事件に巻き込まれてしまいます。
普段は頼りない猫柳ですが、殺人を防ぐべく、そして犯人を捕まえるべく全力を尽くします。
2作目の「猫柳十一弦の失敗」では今度は陸の孤島ともいうべき、雪に覆われた過疎の村で20歳までに結婚しないと一族を追放すると脅迫をされている女性を助けるために猫柳とクンクン、そしてマモルが活躍します。
どうやら猫柳はクンクンに好意を持っているようですが、なかなか進展しません。
犯罪には全力で立ち向かうのに恋愛ではダメダメな猫柳が可愛らしいです。
次回作をとても楽しみにしているのですが、2作目の猫柳十一弦の失敗が出されたのが2013年なのでもしかしてもう新作でないのでしょうか。
北山先生、新作出してくれたら絶対読むのでよろしくお願いします。
ということで本日の読書感想は以上です、ありがとうございました。
さなとりょう
だいぶ間が空いてしまいましたが今回の読書感想は、谷治宇さんの「さなとりょう」です。
この小説は坂本龍馬の奥さんであるりょうと、坂本龍馬が通っていた剣道場の娘で龍馬の婚約者を名乗っていたさなが二人で坂本龍馬暗殺の真相に迫る歴史小説です。
勝海舟や新撰組、西郷隆盛など幕末のスターたちが登場してきますので、歴史好きは文句無しに楽しめると思います。
また、歴史小説でありながら固い感じはなくミステリー要素もあるので、普段歴史物を読まない人にもおすすめです。
さなは剣道場の娘ということで、小説のなかでも戦闘シーンがあり、ただの謎解きだけではなくてアクションもある作品なので、映画にしても面白いのでは、と思いました。
今回の読書感想は以上です、読んでいただいてありがとうございました。
猫丸先輩の推測・猫丸先輩の空論
久しぶりの読書感想です。
倉地淳さんの「猫丸先輩の推測」と「猫丸先輩の空論」です。
年齢不詳、定職につかず楽しいかどうかで行動を決める自由な変人。服はいつもブカブカの黒い服で名前の通り、どことなく猫を思わせる小柄な男性です。
後輩に対してはやたら口が悪かったり、他人のことでも好奇心剥き出しに独特の口調で割ってはいってきて、「何だこいつ?」と思われることもしばしば。
ただ、変人だからなのか、頭のつくりが常人とは異なり独特の発想ができます。その頭をつかって、 日常生活のなかの謎を解き明かしていきます。
2冊とも短編集になっていて、1日1作品ずつゆっくり読んでも楽しめる形になっています。
ミステリーではありますが、殺人や重大な犯罪はなくて、軽犯罪やイタズラ・偶発的なアクシデントといったちょっとした出来事を解き明かす感じで手軽に楽しめる感じがいいですね。
猫丸先輩の口調がまたいいですね、江戸っ子なんですかね?「てなもんだよ」みたいな言い回しで謎解き以外の部分も楽しめます。
あまりまとまった時間はとれないけど、隙間時間で本を読みたいとき等におすすめです。